コロナ禍や物価上昇の影響で、冷凍食品の需要が一層高まっています。家庭における食材の冷凍保存は、食材の無駄を減らし、家計を節約するための優れた方法です。
冷凍保存をうまく活用することで食材の無駄を減らし、栄養価をしっかりと摂取できるようになります。特に一人暮らしや忙しくて時間がない方にも役立つ情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。
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冷凍できる実用的な食材・作り置き
①パスタ
パスタは一度に大量に茹でておき、小分けにして冷凍保存しておくと便利です。
もしくは、水に漬けて柔らかくしたパスタを冷凍するともっと簡単です。
パスタの冷凍保存の仕方
《茹でる場合》
解凍するときに熱が加わるので、記載された時間より短めに茹でます。
茹でたものは流水で締めてからよく水気を切り、オリーブオイルやサラダ油でコーティングしてから、フリーザーバッグやタッパーで小分けにして冷凍します。
《水に漬ける場合》
水に漬ける場合はパスタがそのまま入る長めのケースか、パスタを折って漬け置きします。
水気を切り、茹でた時と同じくオリーブオイルやサラダ油でコーティングし、小分けで冷凍します。
《保存期間》
冷凍パスタの保存期間は、１ヶ月ほどです。
《冷凍したパスタの解凍と調理》
茹でてから冷凍保存したパスタは、電子レンジ・自然解凍・茹で直しと、様々な解凍方法ができます。
冷凍パスタに少量の水を回しかけ、冷凍用保存袋は口を少し開けて、タッパーは蓋をずらしてから、６００ワットの電子レンジで２分３０秒ほど加熱します。茹で直す場合は、沸騰したお湯で１～２分茹でましょう。
水に漬けておいたパスタは、たっぷりのお湯で２～３分茹でるか、電子レンジで５分加熱します。
②野菜
冷凍野菜には多くのメリットがあります。まず第一に、保存期間が長く、新鮮さを保ったまま長期保存が可能です。これにより、食材の無駄を減らすことができます。また、必要な量だけをすぐに取り出して使えるため、時短調理に非常に便利です。下ごしらえやカット済みの状態で冷凍することで、炒め物やスープなどにすぐに利用でき、料理の手間を省くことができます。
さらに、冷凍野菜は、食材費の節約にも寄与します。一度に大量に購入し、冷凍することで、頻繁に買い足す必要がなくなります。特に一人暮らしの方や忙しい主婦の方には、時間とお金の節約になる点が大きなメリットです。コロナ禍や価格上昇の影響で冷凍食品の需要が増加している今、冷凍野菜の活用はますます注目されています。
主な野菜の冷凍の仕方
《キャベツ・白菜などの葉物野菜》
よく洗ってから水気を切り、拭き取ります。
カットしてから冷凍するのが便利です。
フリーザーバッグに入れ、空気を抜いて封を閉めて冷凍してください。
《トマト》
トマトはよく洗い、水気をしっかりと拭き取ります。
丸ごと冷凍する場合は、ヘタを取ってからフリーザーバッグに入れます。
カットして冷凍する場合は、トマトを適当な大きさに切り、フリーザーバッグに入れて空気を抜いて密封してください。
冷凍庫での保存期間は約1ヶ月ほどが目安です。このようにしておけば、必要なときに使え、時短調理や節約にも役立ちます。
《活用レシピ》
冷凍したトマトは、凍ったままでも加熱調理が可能なので、さまざまな料理に活用できます。
トマトソースは、冷凍トマトをそのまま鍋に入れて煮込むだけで簡単に作ることができます。
スープやカレー、シチューなどの煮込み料理にも最適です。冷凍トマトを使うことで、汁気が多くなり野菜の旨味が引き立ちます。
さらに、トマトベースの炒め物やパスタソースにも使え、料理の幅が広がります。冷凍トマトは新鮮さを保ちながら、有効活用することで忙しい毎日をサポートしてくれます。
《おすすめの使い方》
冷凍野菜を加えたオムレツやパスタ料理もおすすめです。冷凍野菜はすぐに火が通るため、忙しい平日のランチやディナーにもぴったりです。食材のバリエーションが増え、料理のレパートリーを広げることができる点も魅力です。
《野菜の冷凍方法の注意点》
野菜を冷凍する際には、下茹でを行うことが重要です。特にキャベツ、たまねぎ、にんじんなどは下茹ですることで、冷凍後も食感が良くなります。また新鮮な状態で冷凍することで、長期間保存が可能になります。冷凍保存する際には、食材を小分けにしてフリーザーバッグに入れ、空気をしっかり抜いて密封することが大切です。
③フルーツ
冷凍フルーツは、新鮮な状態で購入した後、適切に保存することで長期間楽しむことができます。
フルーツの冷凍方法
フルーツを冷凍する前にしっかりと洗い、水気をしっかりと切ります。
次に、フルーツを一口サイズにカットし、冷凍庫用の袋や容器に小分けして入れます。
平らに広げて冷凍することで、後から使いやすくなります。密閉容器やジッパーバッグに入れて保存することで、冷凍焼けを防ぎ、鮮度を保つことができます。
《冷凍フルーツの活用レシピ》
スムージーには冷凍フルーツが最適です。バナナやベリー類などを冷凍しておき、ミキサーにかけるだけで、手軽に栄養満点のスムージーが作れます。
冷凍フルーツをヨーグルトやシリアルにトッピングすれば、朝食に彩りと栄養をプラスできます。
その他にも、冷凍フルーツを使ったデザートとしてフルーツソースを作ったり、アイスクリームと一緒に楽しむといった方法もあります。
忙しい毎日の中でも、冷凍フルーツを上手に活用することで、食材の無駄を減らし、健康的な食生活を維持できます。
《フルーツの冷凍方法の注意点》
フルーツを冷凍する際には、まず表面の水分をよく拭き取ることが大切です。イチゴやぶどうなどは一度バラバラに冷凍し、固まった後にフリーザーバッグに移し替えると使いやすいです。また、冷凍するときに少し糖分を加えることで、冷凍後も果物の風味を損なわずに楽しむことができます。
④野菜スープ
《野菜スープの作り方》
野菜スープを作るために必要な材料を準備します。基本的な材料として、キャベツ、たまねぎ、にんじん、セロリ、トマトなどがあります。これらの野菜は、冷凍野菜を使用することで時短調理が可能です。次に、野菜を適当な大きさに切り、鍋に水を入れて火にかけ、野菜が柔らかくなるまで煮込みます。調味料としては、塩、コショウ、コンソメなどを加えて味を整えます。
スープの冷凍保存の方法
出来上がった野菜スープは、冷ましてから冷凍保存用の容器に入れます。保存容器は密閉できるものを使用しましょう。
スープを冷凍する際は、一度に使う分量に小分けして保存すると便利です。
《再加熱時のコツ》
冷凍保存した野菜スープを再加熱する際は、冷蔵庫で自然解凍させてから鍋に入れ、温める方法が一般的です。
急いでいる場合は、電子レンジの解凍機能を使用することも可能です。再加熱する際には、スープが均一に温まるように途中でかき混ぜることをお勧めします。
再加熱時に味が薄く感じる場合は、追加の調味料を足して味を調整してください。
⑤きのこ
きのこは冷凍保存がとても便利です。しかも冷凍することで、旨味ばかりか栄養が増す、と言われています。
きのこの冷凍方法
きのこを冷凍する前にしっかりと汚れや土を落とします。
サイズによって適当にカットし、冷凍用の袋に入れて空気をできるだけ抜いて密閉します。この方法で、きのこは長期間保存が可能になり、必要な分だけ取り出して使うことができます。
冷凍することできのこの旨味成分が凝縮され、料理に使うときに味が一層深まります。
《きのこを使ったレシピ》
冷凍しておいたきのこは、多様な料理に活用できます。簡単にできるおすすめレシピの一つが「きのこソテー」です。
冷凍しておいたきのこをフライパンでそのまま炒め、バターやオリーブオイル、にんにく、しょうゆで味付けします。このソテーは、パスタやご飯のお供としても絶品です。
スープに取り入れることもおすすめです。
冷凍きのこは、そのままスープに加えると旨味がスープ全体に広がります。特に寒い季節には、きのこたっぷりのクリームスープが心温まる一品となります。
冷凍作り置きレシピ
ミネストローネ
野菜をたっぷり使ったミネストローネは冷凍保存に最適なおかずです。キャベツ、たまねぎ、にんじんなどを使い、トマトベースで煮込み、冷凍用の容器に小分けして保存すると便利です。再加熱する際には、簡単にスープとして楽しむことができます。
豚肉の生姜焼き
豚肉を使った生姜焼きもおすすめです。あらかじめ下味をつけておき、一食分ずつラップで包んで冷凍します。使いたいときに冷蔵庫で解凍し、フライパンで焼くだけで簡単にメインディッシュが完成します。
カレー・シチュー
カレーやシチューなども冷凍保存に向いています。通常の手順でカレーを作り、一食分ずつ小分けにして冷凍します。具材も自由に変えられ、自分好みのカレーを作ってストックしておけば、忙しい日でも手軽に美味しい食事が楽しめます。
実は冷凍できる意外なもの
〈味噌〉
冷凍してもガチガチに固まらないので、使う時も楽です。
変色も防げます。
〈ホイップクリーム〉
日持ちしないホイップは、小分けにして冷凍すると便利です。
１回分の分量をラップや１００均などでも買える絞り袋に入れ、空気を抜いて平たくして冷凍します。
使用するときは、冷蔵庫で自然解凍します。
〈和菓子〉
砂糖が多く含まれる和菓子は、凍らせても固まりにくいので冷凍保存に向いています。
一つずつラップにくるみ、フリーザーバッグなどに入れて冷凍します。
食べるときは自然解凍でＯＫ
肉類の冷凍活用術
①鶏むね肉の下味冷凍
〈用意するもの〉
鶏むね肉
好みの調味料（醤油、みりん、塩、こしょう、ガーリックパウダーなど）
ジップロック袋または密閉できるポリ袋
《冷凍の仕方》
鶏むね肉を一口大にカットします。
次に、ジップロック袋に鶏むね肉と調味料を入れ、よく揉み込みます。この時にしっかりと空気を抜いて密閉することがポイントです。こうすることで冷凍保存中に霜が付くことを防ぎます。
最後に、ラベルを付けて冷凍庫に保管しましょう。
必要な時に取り出して調理するだけで、時短調理が可能になります。
《調理方法》
下味冷凍した鶏むね肉は、さまざまな料理に活用できます。炒め物や、グリル、煮物など多用途で利用可能です。忙しい日常の中で簡単に主菜を用意することができるため、非常に便利です。冷凍保存された鶏むね肉は、必要な分だけ解凍して使うことができるので、食品ロスを減らすこともでき、節約にも繋がります。
②豚肉の下味冷凍と活用レシピ
《豚肉の下味冷凍保存》
豚肉を適当な大きさにカットします。
次に、ジップロックなどの保存袋にカットした豚肉を入れ、醤油、みりん、酒、砂糖、生姜やニンニクなどの調味料を加えます。
しっかりと空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れます。
この方法で豚肉の旨味が調味料とともにしみ込み、美味しい料理が簡単に作れます。
《おすすめの調理法》
下味冷凍豚肉のおすすめレシピは、生姜焼きや照り焼きなどです。
工夫次第で色々な調理に活用できます。
＜肉類の冷凍方法の注意点＞
肉類の冷凍保存では、まず新鮮なうちに小分けにすることがポイントです。鶏むね肉や豚肉は特に、下味をつけてから冷凍すると便利です。また、解凍する際には冷蔵庫でゆっくり解凍する方法がおすすめです。これにより、食材の鮮度を保つことができます。
冷凍してはいけないＮＧなもの
・豆腐
水分が抜けて、高野豆腐のようになってしまいます。
狙ってやるのならいいんですが、風味や食感が落ちるのでおすすめしません。
逆に、高野豆腐を圧力鍋で煮ると、元の豆腐に戻る…なんて話もあります。
まとめ
冷凍食品のメリットは多岐にわたり、時短調理や節約、食品廃棄の削減といった点で非常に効果的です。コロナ禍や価格上昇の影響を受ける中で、冷凍食品の需要がますます高まっていることも確認されています。特に一人暮らしの方や料理初心者でも、この冷凍活用術を実践することで、食材の無駄を減らしつつ、美味しい食事を手軽に楽しむことができます。
本記事で紹介した活用術を参考に、冷凍食品を最大限に活用し、賢く便利な食生活を送りましょう。これからのインターネット時代においても、新しい冷凍保存や活用方法が登場することに期待です。冷凍食品を使いこなして、皆さんの日々の料理がより楽しく、効率的なものになることを願っています。
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